ネガワット
ネガワット(Negawatt 節電)=メガワット(Megawatt 供給電力)
1989年にアメリカの科学者、エイモリー・ロビンスによってネガワットという言葉が提唱されました。以下がネガワットの説明です。「省エネ型の機器を購入するのは、自分の家庭や工場に小型発電所を建設するのと同じことになります。 まずはこの考え方に慣れる必要があるのです。例えば、75Wの電球と同じ明るさの消費電力が15Wの電球を購入すれば、 60ネガワットの小型発電所を建設したことになります。ネガワットは『マイナスの電力、使われなかった電力』という意味です。 こうして節約された電力は電力会社に送り返され、他の顧客に売られることになります。 それだけ発電する量が少なくてすむわけです」。(※1)つまりネガワットとは"電力消費を抑える"ということです。すると、必要以上の発電が行われなくなり、 電力会社は発送電コスト、消費者は電気料金のコストが減少し、さらには環境保護に繋がるということなのです。
ネガワットは色々な形があります。電力会社が主導となり、地域で節電を促すプロジェクトを行う事例(※2)が有名ですが、 自らの意思で省エネ型の機器を使用するだけでも立派なネガワットです。省エネ型の機器を設置するということは、 家庭や企業に小型発電所=節電所を建設したことになります。
PROパックはデマンドコントロール(強制的に空調の電力消費を抑える仕組み)と、 電力消費の流れを把握する仕組みをもった省エネ装置です。 あなたのオフィスに節電所としてPROパックを導入してみてはいかがでしょうか?
(※1)Negawatt ネガワット 発想の転換から生まれる次世代エネルギー ペーター・ヘニッケ / ディーター・ザイフリート著 朴勝俊訳 財団法人省エネルギーセンター 2001年 p.159より引用
(※2)初めて大々的なネガワットが行われたのは1990年、アメリカのサクラメント電力公社(SMUD)でした。 住民投票により原発が停止され、その電力を補うために省エネプロジェクトが実施されました。 他にもドイツのフライブルク・エネルギー・水供給株式会社(FEW)で1996年に「マイスター・ランプ」 という省エネ型ランプを家庭に配布するなど、世界各地でネガワットは行われています。